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NYタクシー事情


 

NY市内での移動には、地下鉄・バスなどが便利であるが、もうひとつ交通手段として欠かせない乗り物がタクシーである。そんなタクシーを運転するドライバーは、最近移民としてNYに渡って来た人が殆どで、彼等の出身国は、インド、パキスタン、アフリカ、カリブ諸国、アジアそして東欧諸国など実に様々である。
NYの街中でタクシーを拾うには、日本と同じように手を上げてタクシーを拾うのだが、車体上の4ケタのナンバーに灯りがついていれば空車を意味する。
日本と大きく違う点は、タクシーのドアーが自動式でないということである。少々面倒だが、自分でドアーの開け閉めをしなければならない。乗客制限数は4人で、車内では禁煙となっている。初乗料金は最初の1/5マイル(320m)が$2で、その後は1/5マイルごとに30セントづつ加算されていく。また日曜日と平日の夜間は50セントほど料金が割高になる。

日本からJFK空港に到着してマンハッタンまで行く場合に、知っておくと便利なことは料金が$30と一律固定料金になっているということである。したがって、JFKからマンハッタンに行くときに、運転手さんがメーターを倒さないからといって何も慌てる必要はない。ただ、少しややこしいのが、橋やトンネルの通行料やチップは別払いになるということである。そう言えばルーマニア出身の女性運転手が、「JFK空港からマンハッタンまで一律30ドルで料金が決まっているものの、乗客にチップや通行料金が別払いということを理解してもらうのにいつも苦労する。」とぼやいていたことを思い出す。今度は逆に、マンハッタンからJFK空港に行く場合は、メーター料金が適用されるので少し紛らわしい。チップは、料金の15〜20%程度を支払えばいいのだが、料金の支払いには$20紙幣以下のお金を使うように。というのも$50紙幣や$100紙幣を使うと受取りを拒否するドライバーもいるからである。
ニューヨークでタクシーに乗ると必ずメッセージが流れる。 様々な著名人のバージョンがあるのだが、世界的なチェリストであるヨー・ヨー・マ版もある。 「ヨー・ヨー・マです。タクシーに乗ったら安全のためにシートベルトを付けましょう。そしてレシートを受け取りましょう」というようなメッセージだ。 ヨー・ヨー・マが登場したのには訳がある。 彼がニューヨークのタクシーのトランクにチェロを置き忘れた時に、持っていたレシートからタクシーを探し出して無事にチェロを取り戻す事ができたからである。 だからニューヨークではタクシーを降りるときにレシートをもらうようにするとよい。 忘れ物をしたときだけでなく、運転手に苦情があるときなどは、このレシートに書いてある番号から、どのタクシーだったかを特定することができるからである。

愛想の悪い運転手もいるが、気の好い運転手も多い。いくらNYが安全になったとは言え、中には乗客から襲われる運転手もいるとのことで、NYのタクシー・リムジン協会では、防犯対策として運転席の後ろに仕切りをつけるか、またはタクシーの中に監視カメラを取りつけるよう義務付けている。運転手も命がけというところだ。

空車のタクシーを見つけるのは一苦労。急いでいるときに限って拾えないのがこちらのタクシー事情である。日本のタクシーの運転手もNYで仕事をすれば商売繁盛間違いなしだろう。

 

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